Spファイル友の会について

【Spファイル友の会とは】
Spファイル友の会は、オカルトや超常現象などといった、我々の世界をささやかに彩る事象を題材として、肯定/否定などの立場の垣根を越えて「表現」していくことを目的とした会です。
【活動】
同人誌『SpF(Spファイル)』を不定期に発行し、コミックマーケットへの参加、ホームページからの通信販売することを活動の主軸としています。また運営は主にmixiコミュニテーで行われます。
【会員】
Spファイル友の会は、同人誌『SpF(Spファイル)』の流動的な寄稿者が主体となって運営される会なので、厳密な会員制による活動をおこなっておりません。主要な寄稿者は「寄稿者紹介」をご覧ください。
【寄稿者募集】
Spファイル友の会では、随時寄稿者を募集しております。
【『Spファイル』という名称について】(文:馬場秀和)
どうやら、この名称は色々と混乱を招いたようです。ネットで『Spファイル』を検索するとIT技術関連ページがやたらヒットするとか、「言うま でもなくスペース・ピープルの頭文字である」と書いたら本気にされたとか、と学会年鑑ORANGEの初版に『spファイル』と書かれていたとか、様々な噂 が流れています。
大多数の読者は、このタイトルが『Xファイル』(超常現象をテーマとした米国のTVドラマシリーズ)に由来することまでは容易に推測するでしょう。では、なぜXではなくSpなのか。そこまで分かる人は少ない、というか、創刊号を読まない限り分からないはずです。
創刊号が絶版になって久しい今、Spの意味するところ、なぜSが大文字でpが小文字なのか、そういったトリビアを新しい読者の方々にお伝えする必要があると思い、本稿を起こしました。
さて、あれは2005年春のことでしたか。UFOなどの超常現象が好きで、でもビリーバさんにも否定論者さんにもなじめず、かといって 「UFOってロマンがあっていいな~と思います」という人とも話が合わず、あちこちのUFOサイトやオカルト掲示板で何とはなしに浮いていた人々が、まる で何かに吸いよせられるように集まってきたのでした。それが、後に『Spファイル友の会』メンバーとなる、そう、私たちです。
私たちは、「ある/ない」「信じる/信じない」とは別の切り口、異なる立ち位置で超常現象を扱う同人誌を創ろうと考えました。何でそういうこと になったのか、今となってはよく分かりません。「君たちは何か形にしなさい、という預言を受けた」「オカルトの同人誌を作りなさい、作らなくてもいいで す、ベントラ、とかいうウンモレターが届いた」といった類の創世神話がいくつか残されているだけです。
ところで、「異なる立ち位置」といっても、いったいそれはどういう立ち位置なのでしょうか。
私たちの多くは懐疑主義的な傾向を持っています。しかし、私たちが共有しているのは「何でも鵜呑みにする前に、まずは疑ってみることも大切」と いう最も基本的な姿勢だけです。懐疑だけでなく検証が重要と考える者もいれば、“わけのわからなさ”自体を大切に思う者もあり、単に面白いネタとして楽し む者もいれば、文化として研究する者あり、コレクション対象と見なす者もあり、という具合で、全員がほぼ共有できる立ち位置というものが見えにくいので す。
さあそこで、「ハイネック博士が考案した“S=P表”を使えば、私たちがほぼ共有している立ち位置を表せるんじゃないか」という話が出たので す。そもそも“S=P表”について御存知ない方には、J・アレン・ハイネック著”The UFO Experience”(邦訳は『第三種接近遭遇』ボーダーランド文庫)を読んで頂くとして、ここでは、私たちが勝手に改変したバージョンについて説明さ せて下さい。
まず、UFO遭遇ケースについて、それぞれP値とS値を割り当てます。P値は「プロバビリティ・レーティング(可能度)」と呼ばれ、その事例が 客観的な真実である可能性の度合いを表します。複数の信頼できる目撃者が矛盾のない証言をしているとか、目撃内容をレーダー記録が裏付けているとか、物的 証拠があるとか、そういう事例についてはP値が高くなります。
一方、S値は「ストレンジネス・レーティング(奇妙度)」と呼ばれる値で、オリジナルの“S=P表”では「常識的には説明しがたい特徴をどれほ ど含んでいるか」を示す度合いとされています。私たちの改変版では、S値は「他のUFO遭遇ケースにないユニークな特徴をどれほど含んでいるか」を示す度 合いだと定義します。灰色で目の大きい宇宙人に拉致されて身体検査された、というような事例は、オリジナルの“S=P表”では高いS値が割り当てられるこ とでしょうが、改変版では「ありがち」「陳腐」ということで、かなり低いS値が割り当てられることになります。
こうしてS値とP値が与えられたそれぞれのUFO遭遇ケースを、S軸とP軸を直交座標系にした平面チャート上にプロットしてみましょう。そしてS値とP値それぞれの中央値を通る垂線を引き、チャートを4つの領域に分割します。これで改変版“S=P表”は完成です。
改変版“S=P表”は、上で説明した通り、4つの領域に分かれます。S値もP値もともに中央値より大きい領域は「SP領域」と表記されます。逆 にS値もP値も中央値より小さい領域は「sp領域」です。同様に、S値が中央値より小さくP値が中央値より大きい領域が「sP領域」、そしてS値が中央値 より大きくP値が中央値より小さい領域が「Sp領域」です。
ここで、個々のUFO遭遇ケースの分布を見てみましょう。まずSP領域は、ほとんど空白です。他に類を見ないユニークな事例で、しかも証拠が揃っていて専門家が真実と見なしている、そういう事例は残念ながらほとんど存在しないということです。
sP領域には「オレンジ色に輝く発光体が夜空を横切って飛んだと複数名が証言しており、写真も撮られている」といった事例が集中しています。
お察しの通り、さきほど例にあげた「異星人による誘拐」「墜落した円盤と隠蔽された破片」「着陸した円盤と周囲にいたヒューマノイドたち」といった事例は、sp領域に位置しています。
最後に、そう、Sp領域です。ここに位置する事例はわずかです。とうてい真実とは思えないものの、しかし他に類をみないユニークな事例。つまり 「円盤の搭乗員からパンケーキをもらった」「羽の生えた異星人がクリスマスツリーの周囲を飛び回った」「宇宙人がカーネーションの花束とストッキングを 奪って逃げた」といった事例。あまりと言えばあまりのことに低いP値、“ロウポッシビリティ”を割り当てられるものの、そのダントツのユニークさによって 高いS値、“ハイストレンジネス”を獲得し、結果としてSp領域に位置づけられる事例の数々。
私たちは、これらの事例を特に「Sp事例」と呼んで珍重しています。私たちは「Sp事例」が好きだ、私たちは“ハイストレンジネス”に心惹かれ る、私たちは真実かどうか(P値)よりどちらかといえば奇妙でユニークかどうか(S値)を重んじる。これが、全員がほぼ共有できる立ち位置だったのです。
というわけで、同人誌のタイトルとして「Sp」はどうだろうか、という案が出されました。この記号には、”Skeptic”(懐疑的な)という 言葉も隠されていることから、多くのメンバーに受け入れられました。ただ、いくら何でも「Sp」だけでは意味不明すぎるので、『Xファイル』を連想させる 『Spファイル』というタイトルに決定した、というわけです。
ここまでの説明はお分かりでしょうか。なに、全く理解できなかった? それはどうもすいません。
では、どうかこれだけは覚えておいて下さい。『spファイル』でも『SPファイル』でもありません。大文字のS、小文字のp、それぞれ意味があ ります。“ハイストレンジネス、ロウポッシビリティ、スケプティック”を旨とする私たちの同人誌のタイトルは、他でもない、『Spファイル』です。
【Spファイル友の会 代表】
ペンパル募集(秋月朗芳)

【Spファイル友の会とは】

Spファイル友の会は、オカルトや超常現象などといった、我々の世界をささやかに彩る事象を題材として、肯定/否定などの立場の垣根を越えての「表現」および「発表」を目的としています。

【活動】

同人誌『SpF(Spファイル)』を不定期に発行し、コミックマーケットへの参加、ホームページからの通信販売することを活動の主軸としています。また運営は主にmixiコミュニテーで行われます。

【会員】

Spファイル友の会は、同人誌『SpF(Spファイル)』の流動的な寄稿者が主体となって運営される会なので、厳密な会員制による活動をおこなっておりません。

【寄稿者募集】

Spファイル友の会では、随時寄稿者を募集しております。

【Spファイル友の会 代表】

ペンパル募集(秋月朗芳)

【『Spファイル』という名称について】(文:馬場秀和)

どうやら、この名称は色々と混乱を招いたようです。ネットで『Spファイル』を検索するとIT技術関連ページがやたらヒットするとか、「言うま でもなくスペース・ピープルの頭文字である」と書いたら本気にされたとか、と学会年鑑ORANGEの初版に『spファイル』と書かれていたとか、様々な噂 が流れています。

大多数の読者は、このタイトルが『Xファイル』(超常現象をテーマとした米国のTVドラマシリーズ)に由来することまでは容易に推測するでしょう。では、なぜXではなくSpなのか。そこまで分かる人は少ない、というか、創刊号を読まない限り分からないはずです。

創刊号が絶版になって久しい今、Spの意味するところ、なぜSが大文字pが小文字なのか、そういったトリビアを新しい読者の方々にお伝えする必要があると思い、本稿を起こしました。

さて、あれは2005年春のことでしたか。UFOなどの超常現象が好きで、でもビリーバさんにも否定論者さんにもなじめず、かといって 「UFOってロマンがあっていいな~と思います」という人とも話が合わず、あちこちのUFOサイトやオカルト掲示板で何とはなしに浮いていた人々が、まる で何かに吸いよせられるように集まってきたのでした。それが、後に『Spファイル友の会』メンバーとなる、そう、私たちです。

私たちは、「ある/ない」「信じる/信じない」とは別の切り口、異なる立ち位置で超常現象を扱う同人誌を創ろうと考えました。何でそういうこと になったのか、今となってはよく分かりません。「君たちは何か形にしなさい、という預言を受けた」「オカルトの同人誌を作りなさい、作らなくてもいいで す、ベントラ、とかいうウンモレターが届いた」といった類の創世神話がいくつか残されているだけです。

ところで、「異なる立ち位置」といっても、いったいそれはどういう立ち位置なのでしょうか。

私たちの多くは懐疑主義的な傾向を持っています。しかし、私たちが共有しているのは「何でも鵜呑みにする前に、まずは疑ってみることも大切」と いう最も基本的な姿勢だけです。懐疑だけでなく検証が重要と考える者もいれば、“わけのわからなさ”自体を大切に思う者もあり、単に面白いネタとして楽し む者もいれば、文化として研究する者あり、コレクション対象と見なす者もあり、という具合で、全員がほぼ共有できる立ち位置というものが見えにくいので す。

さあそこで、「ハイネック博士が考案した“S=P表”を使えば、私たちがほぼ共有している立ち位置を表せるんじゃないか」という話が出たので す。そもそも“S=P表”について御存知ない方には、J・アレン・ハイネック著”The UFO Experience”(邦訳は『第三種接近遭遇』ボーダーランド文庫)を読んで頂くとして、ここでは、私たちが勝手に改変したバージョンについて説明さ せて下さい。

まず、UFO遭遇ケースについて、それぞれP値とS値を割り当てます。P値は「プロバビリティ・レーティング(可能度)」と呼ばれ、その事例が 客観的な真実である可能性の度合いを表します。複数の信頼できる目撃者が矛盾のない証言をしているとか、目撃内容をレーダー記録が裏付けているとか、物的 証拠があるとか、そういう事例についてはP値が高くなります。

一方、S値は「ストレンジネス・レーティング(奇妙度)」と呼ばれる値で、オリジナルの“S=P表”では「常識的には説明しがたい特徴をどれほ ど含んでいるか」を示す度合いとされています。私たちの改変版では、S値は「他のUFO遭遇ケースにないユニークな特徴をどれほど含んでいるか」を示す度 合いだと定義します。灰色で目の大きい宇宙人に拉致されて身体検査された、というような事例は、オリジナルの“S=P表”では高いS値が割り当てられるこ とでしょうが、改変版では「ありがち」「陳腐」ということで、かなり低いS値が割り当てられることになります。

こうしてS値とP値が与えられたそれぞれのUFO遭遇ケースを、S軸とP軸を直交座標系にした平面チャート上にプロットしてみましょう。そしてS値とP値それぞれの中央値を通る垂線を引き、チャートを4つの領域に分割します。これで改変版“S=P表”は完成です。

改変版“S=P表”は、上で説明した通り、4つの領域に分かれます。S値もP値もともに中央値より大きい領域は「SP領域」と表記されます。逆 にS値もP値も中央値より小さい領域は「sp領域」です。同様に、S値が中央値より小さくP値が中央値より大きい領域が「sP領域」、そしてS値が中央値 より大きくP値が中央値より小さい領域が「Sp領域」です。

ここで、個々のUFO遭遇ケースの分布を見てみましょう。まずSP領域は、ほとんど空白です。他に類を見ないユニークな事例で、しかも証拠が揃っていて専門家が真実と見なしている、そういう事例は残念ながらほとんど存在しないということです。

sP領域には「オレンジ色に輝く発光体が夜空を横切って飛んだと複数名が証言しており、写真も撮られている」といった事例が集中しています。

お察しの通り、さきほど例にあげた「異星人による誘拐」「墜落した円盤と隠蔽された破片」「着陸した円盤と周囲にいたヒューマノイドたち」といった事例は、sp領域に位置しています。

最後に、そう、Sp領域です。ここに位置する事例はわずかです。とうてい真実とは思えないものの、しかし他に類をみないユニークな事例。つまり 「円盤の搭乗員からパンケーキをもらった」「羽の生えた異星人がクリスマスツリーの周囲を飛び回った」「宇宙人がカーネーションの花束とストッキングを 奪って逃げた」といった事例。あまりと言えばあまりのことに低いP値、“ロウポッシビリティ”を割り当てられるものの、そのダントツのユニークさによって 高いS値、“ハイストレンジネス”を獲得し、結果としてSp領域に位置づけられる事例の数々。

私たちは、これらの事例を特に「Sp事例」と呼んで珍重しています。私たちは「Sp事例」が好きだ、私たちは“ハイストレンジネス”に心惹かれ る、私たちは真実かどうか(P値)よりどちらかといえば奇妙でユニークかどうか(S値)を重んじる。これが、全員がほぼ共有できる立ち位置だったのです。

というわけで、同人誌のタイトルとして「Sp」はどうだろうか、という案が出されました。この記号には、”Skeptic”(懐疑的な)という 言葉も隠されていることから、多くのメンバーに受け入れられました。ただ、いくら何でも「Sp」だけでは意味不明すぎるので、『Xファイル』を連想させる 『Spファイル』というタイトルに決定した、というわけです。

ここまでの説明はお分かりでしょうか。なに、全く理解できなかった? それはどうもすいません。

では、どうかこれだけは覚えておいて下さい。『spファイル』でも『SPファイル』でもありません。大文字のS、小文字のp、それぞれ意味があ ります。“ハイストレンジネス、ロウポッシビリティ、スケプティック”を旨とする私たちの同人誌のタイトルは、他でもない、『Spファイル』です。

投稿日:2009/07/15 更新日:

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