日記

【UFO散歩#1】神と直接コミュニケーションできるオペレーティング・システム「TempleOS(テンプルOS)」

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UFO手帖の宣伝も兼ねて、この「UFO散歩」というシリーズのエッセイを始めることにした。その第一回目からUFOとあまり関係ない話で恐縮であるが、散歩とは本来、目的論や合理主義から外れたところにあるものではないか、これでいいのだ。

さて、もう随分前のことになるが、いつものようにユーチューブで今日仕事中に聴く音楽を探していたところ、偶然目にとまったのが下記の動画「TempleOS on real hardware Thinkpad T60 – RIP Terry Davis」である。

「TempleOS」なんてOS知らないし、動画を見てもよくわからならない。ただ、動画から発せられるどこかアンタッチャブルなバイブレーションに興味をそそられたので、当然ググッてみることに。すると日本語で書かれたエントリーを一つと、英語版のWikipediaの項目をみつけることができた。

TempleOSの作者Terry Davisが列車に引かれて死んだ
https://cpplover.blogspot.com/2018/09/templeosterry-davis.html

Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/TempleOS

hqdefaultTempleOSの作者はテリー・デイビス(Terry Davis)という人で、2018年8月11日に列車にひかれて死んだという。

彼はキリスト教の神殿をコンピューター上に再現するという目的でこの「TempleOS」をひとり開発していたようだ。彼は神と直接コミュニケーションしていると宣言し、神はOSを、640×480の解像度、16色のディスプレイ、および単一の音声で構成するよう命じたという。このOSを「古き良きCommodore 64の現代版」と呼ぶ声もあるらしく、時間の干渉すら拒絶する、この箱庭感を心地よく感じる人は僕以外にもいるのではないだろうか?また、開発はホーリーCというC言語のオリジナルバージョンでおこなえるらしい。

DuCKu-CUcAEbeYb彼は統合失調症で、宇宙人(お、UFO入ってるぞ)や諜報員の妄想に日々悩まされていたらしい。そしてある日、突然の「啓示」を受け、このOSを開発し始める。

彼は病気がひどくなってからエンジニアの職を辞め、両親と同居しながらこのOSを開発していたという。だが、2017年に両親と喧嘩して家を飛び出し、ホームレスになっていたらしい。そして、この顛末である。

物悲しい話ではあるが、彼が生きた証と創造のすべてがこのOSに凝縮されているはずだし、我々が考えるテクノロジーのあり方に対してささやかな伏線を与えるものでもあるとも思う。このOSは、いわゆるアウトサイダーアートのひとつとして捉えることができるかもしれない。コンピュータ・テクノロジーと宗教が不完全に融合した稀有な例として記憶に留めておこう。

また、公式のサイトも発見し、どうやらOSインストールのためのISOイメージがダウンロードできるようなので、入れられるもんなら使わなくなった僕のThinkPad X61に実際にインストールし、ささやかな神との交信を試みてみたいとも思っている。

TempleOS公式サイト
https://templeos.org/

(ペンパル募集)

というわけで宣伝。先日、我らがUFO同人誌『UFO手帖3.0』を増刷し、オンラインでご購入いただけるようにしてあります。少しでも気になった方はこれもなにかの縁か逃れられない呪いの類だと思って、さあ。さあ。
https://spfile.thebase.in/items/15202848

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